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【図説】超かんたん仏教

 

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仏教ってわかります?

浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗 …

何が違うんでしょうね?

 

仏教とは、現代風に言うと「ストレス解消法」みたいなものかもしれません。

人生には、病気や貧困、空腹とか孤独とか死とか、様々なストレス、心配事が尽きませんよね?

毎日ストレスだらけといってもいいでしょう。

そういうストレスから解放された境地を目指すのが仏教です。

人生「やすらかに」願いたい・・・というのは、今も昔も、古今東西、同じなんですね。

そのストレス解消の方法論に、いろいろあるんです。

それが、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗 … の違いです。

方法は違っても、めざす境地は同じです。

でも、それぞれの宗派の違いは???

 

おおきく5つのグループに分けるとわかりやすいです。

1.浄土系 ・・・ 浄土宗、浄土真宗など

2.禅系 ・・・ 臨済宗、曹洞宗など

3.密系 ・・・ 真言密教、天台密教など

4.天台系 ・・・ 天台宗など

5.日蓮系 ・・・ 日蓮宗など

 

それぞれのグループの特徴を簡単に述べましょう。

 

1.浄土系

浄土系のキーワードは「念仏」です。

仏教では、だいたいどの宗派でも、ゴール到達のために厳しい修行や難しい経典を読んだりすることが要求されます。

ところが、そんな難しいことしなくてもいいですよ!というのが浄土系の最大の特徴です。

念仏を唱えるだけでいいんです。

念仏一発で死後の世界に対する恐怖がなくなり、それだけで現世の病気や貧困さえも苦痛でなくなるそうです。

仏教における楽々バージョンでしょうか。

邪道のような感じもしますが、実は、釈迦(インド)の教えに最も忠実であるとも言われています。

ちなみに、浄土系において大切なのは報恩謝徳(仏様への感謝)の気持ちだそうです。

 

2.禅系

禅系のキーワードは「坐禅」です。

禅系の最大の特徴は、坐禅・瞑想に打ち込むことによって不安を解消しましょう!という点です。

坐禅・瞑想によって悟りの境地に至ると苦しみや不安がウソのように消えてしまうらしいです。

黙って坐禅あるのみです。

難しい仏教の経典や書物を読んだり覚えたりする必要がないことから、浄土系に匹敵するシンプルバージョンとも言えます。

滝行などの厳しい修行も不要です。

念仏や題目や真言(マントラ)を唱える必要もありません。

修行による苦痛とか、経典を読む思考とか、そういうのはかえってマイナスなのだそうです。

力を抜き、正しく瞑想することによって自然に導かれるのが悟りの境地なんだそうです。

悟りとは体験であって、言葉で説明されてわかった!といえることではありません。

人が「熱さ」とか「赤」とか「水」とかを知るのに似ています。

体験すれば一目瞭然ですが、そうでなければなかなか理解は難しいでしょう。

要するに、頭で考えすぎるな、体得せよ!ということです。

 

3.密系

密系の最大の特徴はマントラ(真言)です。わかりやすく言えば呪文。そこには加持祈祷の力があるといわれています。

いわば、密系は仏教のサイキックバージョンです。

密系の修業は厳しく経典も難しく、天才たちにのみ許された仏教といわれています。

頭の悪い奴にはムリ!バカはくるな!みたいな排他的な雰囲気があります。

ところで密系は仏教ではないという人も多いです。

バラモン教に結びついているからだそうです。

どういうことかというと・・・

歴史的には釈迦(インド)がバラモン教を否定して生まれたのが仏教なんです(後述します)。

だったら、バラモン教に由来する密系は仏教とは言えない、というロジックになります。

ところが。

密系の立場に立つと、そもそも仏教はバラモン教の一部だそうです。

いわく、バラモン教の聖典(ヴェーダ)には、仏の教えが仏の世界の言葉(サンスクリット語)で記述されていた。しかし、その内容はあまりにも高度で難しく、誤解されやすい内容でもあるため門外不出とされていた。つまり、仏の教えは秘密の教えとして一般には知られていなかっただけなのだと(秘密の教え=密教)。

密系にいわせると、いわば仏世界のバージョンである密教と、人間界のバージョンである顕教があり、密教と顕教は紙面の裏表のようなもので、この2つは、本来、分離できないものだということです。

釈迦(インド)が発見したというのは顕教であり、釈迦(インド) は顕教を世に知らしめたにすぎない、ということのようです。

まぁたしかに表(おもて)しかない紙はありませんし、表(おもて)だけが紙で、裏(うら)は紙じゃない、なんて紙もありません。

そうすると裏(密教)も表(顕教)も仏教であると、そういう考え方のようです。

そして、釈迦(インド)は、仏の世界でいうところの大日如来(最高位の仏)が人間界の姿としてあらわれたものなのだそうです。

密系から言わせると、釈迦(インド)が発見したとされる仏教は、もともと仏の世界(裏)にあった密教の教えが人間(表)にも理解可能な形式で表に出されたにすぎない、ということのようです。

このような考え方が、日本の神道にも影響し、日本の神々も仏の姿のあらわれ(権現)である、というアイデアにつながります(例:天照大御神は大日如来の権現であるなど)。

 

4.天台系

天台系こそ仏教の本道、基本、スタンダードといえるかもしれません。

釈迦(インド)が説いた法華経を経典とする仏教です。龍樹(インド)や智顗(中国)によって天台宗としてまとめられました。

いろいろな宗派の開祖も、まずは最初に天台宗を学んだようです。

しかし天台系の修行や経典は難しくなかなかゴールに到達しがたいため、そういうところが改革され、いろいろなシンプルバージョンが派生していったともいえます。

ところで日本に伝わった天台宗は、その後、密系を融合したものになります。つまり日本の天台宗は、天台系と密系の両方の要素を含んでいます(天台密教とよばれます)。

 

5.日蓮系

釈迦(インド)が説いた法華経を参考に、日本人の日蓮がおこした日本独自の仏教です。念仏や真言(マントラ)はなく「題目」を唱えます。

 

5分でわかる仏教の歴史

それぞれの宗派が成り立った歴史をみるとグループの違いが立体的にみえてきます。

https://remedics.air-nifty.com/photos/uncategorized/photo_20240223025601.png

もともとアーリア人がバラモン教をはじめました。これが仏教につながります。

サンスクリット語で書かれたバラモン教の聖典をヴェーダといいます。

アーリア人はやがてインドに移住。

バラモン教はインドにおいてヒンドゥー教(バラモン教)となりました。

そして紀元前600年ごろ、釈迦(インド)が誕生します。

釈迦(インド)はヒンドゥー教(バラモン教)を一生懸命学びましたが、ついに挫折しました。

ヒンドゥー教(バラモン教)のやり方ではどんなに頑張っても苦しみや痛みから解放されなかったのです。

そして、自分独自の方法を開発し、悟りの境地に至ったというのです。

その独自の方法というのが仏教です。

この、釈迦が発見した方法は秘伝とされず、すべての人々に公開されました。

しかし、教え方がややこしく混乱を招きます。

例えば左を歩いている人にはもっと右を歩きなさい、右を歩いている人にはもっと左を歩きなさいと教えたのです。このような教え方を「対機説法」といいます。すると人によっては釈迦(インド)は右を歩けといった、いや左を歩けといった、など教わった内容に食い違いが生じてしまい、時代とともに多くの分裂と融合を繰り返します。そうして次第に釈迦(インド)の教えは混沌の中で失われていきます。

そこに稀代の天才、龍樹(インド)があらわれます。

龍樹(インド)は釈迦(インド)の教えを聖典(法華経)としてまとめあげ、天台宗の基礎をつくりあげました。

また、釈迦(インド)が否定したとされるヒンドゥー教(バラモン教)の中に仏教の教えをみいだし、密系仏教の基礎をまとめあげました。これが後に密教になります。

さらに仏教の楽々バージョン(易行の教え、浄土宗)を考案しました。

こうしてみると現在の仏教のほぼすべての宗派を一人で生み出した龍樹(インド)とはマジすごい人です。

すごすぎて龍樹は複数人いたのでは?という学者もいるようです。

しかし、龍樹(インド)の偉業にもかかわらず、その後、インドでは仏教が衰退してしまいます。

そしてヒンドゥー教(バラモン教)が復興したのです。

衰退する仏教と復興したヒンドゥー教(バラモン教)が融合し、結果的に、龍樹(インド) が生み出した密教がインド仏教の新しい潮流となりました。

この密教は、当時、自然災害や政情不安の災禍にあった中国に広まりました。

またこの流れとは別に、達磨(インド)と慧能(中国)によって禅宗(臨済宗・曹洞宗)がはじめられました。

とても簡単に言ってしまうと、これらが続々と日本に伝わり、日本における天台宗(天台密教)、真言宗(真言密教)、臨済宗(禅系)、曹洞宗(禅系)、浄土宗(浄土系)、浄土真宗(浄土系)となったのです。

天変地異や大飢饉、争いや犯罪、病気などで人々の生活が困窮していた時代、人々を「不安から開放する」という仏教の謳い文句はインパクトがあったと思います。

日本にまず最初に伝わったのはオリジナル仏教(天台宗)でした。釈迦(インド)が説いたとされる仏教です。

その後、インドから中国へ広まった密教が日本にも伝わりました(天台密教、真言密教)。

その後、中国では再び世が乱れ、密教では人々は救われない!オリジナルに原点回帰せよ!みたいな反動がおこりました。

その反動は、保守派(禅系)と改革派(浄土系)の2大潮流を生み出しました。

その潮流は、当時、まさしく政情不安の真っただ中にあった日本にも伝わりました。

同時に、日蓮によって日本独自の仏教(日蓮宗)がはじめられた・・・という感じでしょうか。

めちゃくちゃ簡潔に要約するとこんな感じです。

自然災害や政情不安が続く中、あれでもだめこれでもだめといろいろなバージョンが試されていったのが仏教の歴史と言えるでしょう。

 

日本におけるそれぞれの宗派

まとめとして、日本におけるそれぞれの宗派の開祖、総本山を表にしてみました。

(※わかりやすくするため言葉を統一しています。正式には本山や祖などの表現は宗派によって異なるようです。ご留意ください)

  開宗年 日本の祖 総本山
天台宗(天台密教) 805年 最澄 延暦寺(806年建立)
真言宗(真言密教) 806年 空海 金剛峯寺(816年建立)
浄土宗 1175年 法然 知恩院(1212年建立)
浄土真宗 1224年 親鸞 本願寺(1262年建立)
臨済宗 1191年 栄西 建仁寺(1202年建立)
曹洞宗 1227年 道元 永平寺(1244年建立)
日蓮宗 1253年 日蓮 久遠寺(1281年建立)

 

さいごに

この記事では仏教とその宗派について仏教のことをまったく知らない、まさに門外漢の人向けに書いてみました。

おもに浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗について書きました。すべての宗派に言及していません。

わかりやすさに重点を置きました(正確性は多少犠牲にしました)。

教義的な難しい内容や専門的なことには深入りしませんでした。

法事・法要の際のマナーの違いについても触れていません。

専門家の方からみると間違っているところもあるかと思います。

とくに言葉の選び方などには異論のある方がおられると思います。すべて著者の不徳の致すところです。なにとぞご容赦ください。

 

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仏教は、儒教や道教とは違います。

儒教 ーーー 孔子・孟子の思想

道教 ーーー 老子・荘子の思想

紀元前552年頃 - 紀元前479年頃 孔子(儒教)

紀元前571年頃 - 紀元前471年頃 老子(道教)

紀元前372年頃 - 紀元前289年頃 孟子(儒教)

紀元前369年頃 - 紀元前286年頃 荘子(道教)

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