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アブサン解禁

抑えの効いた照明に静かなBGM・・・

靴の底から伝わる床の軋みが心地よい。

いいバーに出会うと、胸が高鳴るものだ。

ズラリと並んだボトルの中、左斜め前にリカール社のパスティスをみつけて、迷わず注文。

すると、

「アブサンもありますが・・・」

と、マスターのひとことに一瞬、自分の耳を疑った。思わず「ぺルノーのアブサンタイプってことですか?」と聞き返すと、

「いえ、ホンモノです」

と・・・。

 

アブサンといえば悪魔の酒として、1915年に製造禁止、以来ずっと入手不能になっていた、あの、禁断の酒だ。

2005年ごろ、解禁されたという話は聞いたことがある。

これは注文しないわけにはいかない。

https://remedics.air-nifty.com/photos/uncategorized/2015/11/05/img_0060.jpg

ボトルはぺルノー蒸留所に残る100年前のレシピをもとに蘇ったといわれるPerroquet。

専用グラスにスプーンを仕掛け、アブサンを浸した角砂糖に火を灯す・・・

https://remedics.air-nifty.com/photos/uncategorized/2015/11/05/img_0058.jpg

ピカソ、ヘミングウェイなど、多くの芸術家が愛した贅沢な時間―――静寂の中、炎だけが揺れている。

まるでタイムスリップしたかのようだ・・・

給水器からしたたる水の音。ふと気がつくと、

すでに炎は消え、バーに立ち込めるアニスの香り。

薄緑色のアブサンの完成だ。

アニスの苦味に仄かな甘み・・・

あぁ、旨い。

五感で、余すことなく堪能する。

まさに幻惑、禁断のひととき。

(2013年2月 Bar CAVALLO@福岡にて)

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