アメリカの自動車保険 2
アンブレラ保険(個人包括賠償責任保険)
アンブレラ保険とは、対人保障(ライアビリティー)として、およそ1億から5億円程度までカバーする保険です。日本でいうところの任意保険にあたるでしょう。
アンブレラ保険には、Deductible(免責額)という設定があります。
これは、賠償金がDeductible以下の場合は、保険会社が免責される、つまり、加入者が自分で負担してくださいっていう額です。
アンブレラ保険のDeductibleは、だいたい1千万から3千万円です。アンブレラ保険は、賠償金がこのDeductibleをこえた部分だけをカバーします。例えばDeductibleが3千万であれば、3千万円以下の賠償金は保険を使わず自分で払ってねってことです。
Deductibleを高く設定すると 毎月のプレミアム(保険料)は安くなります。
つまり、アンブレラ保険が万が一の高額な賠償額をカバーしてくれたとしても、Deductible(自己負担額)までの賠償額は自分の財布から支払わなければいけません。
ピンと来た人もいると思いますが、強制保険の上限とアンブレラ保険の下限(Deductible)に差(Gap)がある場合は、その差額は自己負担 となってしまいます。
例えば、5千万の賠償金が生じてしまった場合、1億のアンブレラ保険に入っておけばすべてをカバーできるかというとそうではなく、強制保険のライアビリティー(賠償額上限)が仮に150万で、アンブレラ保険のDeductibleが仮に1千万だとすると、150万と1千万のGapである850万円はご自分の財布 からの手出しとなります。細かいことを言えば、強制保険にも5-10万のDeductibleがあるので、その分も手出しとなります。
強制保険のカバー額を、アンブレラ保険の免責額(Deductible)にきっちりあわせ、Gapをゼロとするのがコツといえるでしょう。
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