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アメリカの自動車保険 5

強制保険(自動車保険)について

強制保険(自動車保険)の加入には、AIGやGEICOを利用する日本人が多いと思います。

アンブレラ保険がカバーしない免責額(Deductible)の部分を、できるだけこの強制保険(自動車保険)でカバーしておきましょう。

例をあげて説明しましょう。

Global Protection /JALUX保険サービスをアンブレラ保険とした場合

Global Protection /JALUX保険サービスがカバーしない対人1千万円までを現地の強制保険でカバーします。

つまり、強制保険の対人ライアビリティー はGlobal
Protection /JALUX保険サービスのDeductibleにそろえて1千万に設定します。

そうすると強制保険の保険料(プレミアム)はおよそ4-5万円/年になると思います。

強制保険には対人とか対物とかいろいろとオプションがあり、その中に、相手がUninsuredの場合の保険(UM/UIMカバレッジ)というのがあります。無保険の相手のために自分が保険に入るなんて、どこか馬鹿げていますが、UM/UIMカバレッジは念のために付けておいた方がいいといわれています。

実は強制保険にも、5-10万円程度のDeductible(免責額)があります。

また、強制保険には、車両保険のオプションをつけることができます。これを「任意保険」といいます。まぎらわしいですね。日本でいうところの任意保険(=アメリカではアンブレラ保険)とは意味が異なりますので注意しましょう。

保険の原理からいえば、強制保険のDeductibleはできるだけ大きくし、浮いた掛け金をアンブレラ保険に回して、万が一のとんでもない高額保障に備えるべきです。

保険は、小さなお金をちょこちょこもらってよろこぶものではなく、万が一の大被害のときにこそ頼れる保護を確保するものと割り切りましょう。

 

保険用語

Deductible:自己負担額。(専門語として「免責額」と訳されるが、結局、 保険会社が責任をのがれる額。つまり契約者が自分で負担しなければいけない額。保険会社は、自己負担額を超えた分しか支払わない。自己負担額Deductibleが小さいほど、保険会社がたくさん負担するということになるが、当然、自己負担Deductibleが小さいほど、Premium(掛け金)は高くなる。)

incur:(---の支払)を負担する。(ーーーの責任)を受け持つ。

追記:保険とは直接関係ありませんが、質問があったので追記します。日本でJAFに加入していた方でアメリカで同じようなサービスを探しているなら、AAA(トリプルエー)というサービスがあります。

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