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2018年12月 6日 (木)

アインシュタインの一般相対性理論 10話で完結 その6


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アインシュタインの一般相対性理論 10話で完結 その5

(つづく)

アインシュタインの一般相対性理論 10話で完結 その7


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今回、いよいよアインシュタイン方程式について解説します。

もういちど式をみてみましょう。

Gμν = 8πGTμν/c4

ーーー ( ̄Ω ̄)

なんどみても眩暈がする数式です・・・が、

 

がんばって、ひとつひとつ、わかるところから確認していきましょう。

まず、光速の4乗(c4)の部分。

ここは自然単位系に単位を変更(光速 c = 1と定義)すれば、

Gμν = 8πGTμν

と、c を消去することができます。

8πGの部分は、8は数字の8、π(パイ)は円周率、黒字のGは定数(ニュートンの万有引力定数)です。

つまり、8πGの部分は、単なる数字(係数)にすぎません。

 

それより問題は、GμνTμνの部分です。管理人を含む一般人にとっては、ここがまったく意味不明だと思います。

 

いろいろ調べてみると、

GTに添えられているμν の意味は、案外、シンプルでした。

GTの種類だそうです。

4種類のμ(0~3)と4種類のν(0~3)があり、

GTの種類はそれぞれ 4 x 4 の16種類ありますよ、ということを言っているにすぎません。

 

なので・・・あえて、μν を使わずに書けば、一般相対性理論の式は、ホントウはこんな感じです。

G00 = 8πG T00・・・式1

G01 = 8πG T01・・・式2

G02 = 8πG T02・・・式3

G03 = 8πG T03・・・式4

G10 = 8πG T10・・・式5

G11 = 8πG T11・・・式6

G12 = 8πG T12・・・式7

G13 = 8πG T13・・・式8

G20 = 8πG T20・・・式9

G21 = 8πG T21・・・式10

G22 = 8πG T22・・・式11

G23 = 8πG T23・・・式12

G30 = 8πG T30・・・式13

G31 = 8πG T31・・・式14

G32 = 8πG T32・・・式15

G33 = 8πG T33・・・式16

8nGは定数ですから、これをkとでもおけば

G00 = k T00・・・式1

G01 = k T01・・・式2

G02 = k T02・・・式3

G03 = k T03・・・式4

G10 = k T10・・・式5

G11 = k T11・・・式6

G12 = k T12・・・式7

G13 = k T13・・・式8

G20 = k T20・・・式9

G21 = k T21・・・式10

G22 = k T22・・・式11

G23 = k T23・・・式12

G30 = k T30・・・式13

G31 = k T31・・・式14

G32 = k T32・・・式15

G33 = k T33・・・式16

です。

わざわざ16個の式を書き下したのはこれが世界初かもしれません(汗)

しかし、文字が減ったせいで、アインシュタイン方程式の見かけ上の恐ろしさはだいぶ軽減されたのではないでしょうか?

とにもかくにも、ここで言いたいのは、この16個の式をまとめて書いたのが、

Gμν = 8πG Tμν

ってことです(注1)。

 

この16個の連立方程式を解くのは、たぶん物理学者にとっても、かなり大変なことだと思うのですが、

しかし、この16個の式のうち、重要な意味を持つのはラッキーなことに「式1

G00 = 8πG T00・・・式1

だけなんです。

あなたが専門家でもない限り、この際、思い切って、残り15個の式は無視しましょう(注2)。

(実際、専門書でさえ、そうやって解説しているものもあります)

 

ということで、ついに、式は1個になりました。

G00 = 8πG T00・・・式1

めでたしめでたし。ψ(`∇´)ψ。

こうなると、もはや添え字のμν を気にする必要はなく、

G = 8πG T

とか

G = k T

でもいいわけです。

どうでしょう。だいぶシンプルになった気がしませんか?

そうでもないか・・・(^-^;

結局、 G00 の意味、および T00 の意味がわからないことには式が単純になったところで意味不明のままですよね・・・(;´▽`A``。

 

いったい、G00 とか T00 って何なんでしょう?


(つづく)

アインシュタインの一般相対性理論 10話で完結 その7

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アインシュタインの一般相対性理論 10話で完結 その5


 ・‥…━━━☆

(注1)

つまり、一般相対性理論の式は、まぁ、こんな感じになります。

(G00, G01, G02, ・・・, G32, G33) = 8πG (T00, T01, T02, ・・・, T32, T33)

 

(注2)

実は16個の数式のうち、6個の式は重複しており、実際の式の数は10個になります。したがって、無視すべき式は15個ではなく、9個ですね。

 



 

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コメント

GとTの添え字の表記ですが00~44となっています。
これでは5*5=25通りになると思います。
00~33、または11~44なのかと思いますが、如何でしょうか?

ありがとうございます!ご指摘のとおり、GとTの添え字は00~44ではなく00~33です。ご指摘にしたがい、記事を訂正させていただきました。

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