この世でいちばんわかりやすい減価償却費の話 1
資産 vs 消耗品
減価償却とは、節税に関係することばですが・・・
この減価償却を理解するためには、まず、「資産」と「消耗品」の違いを知らなければなりません。
極論すると、
「消耗品とは、使い切ってしまうもの。消耗してしまうもの」
「資産とは、使い切らず、売却益がねらえるもの」
です。
購入したものが「資産」か「消耗品」かによって、会社が支払う税金に違いがでます!
まず、この点を理解しましょう。
会社の利益(所得)から、資産を購入した場合と、消耗品を購入した場合では節税効果がかわってくるのです。
基本的に、
資産を購入した場合、手元に残るお金が減るため、その分、会社の利益(所得)が減ったようにみえます。
しかし、実は、そのお金はなくなったわけではなく資産に変身しただけですので、利益(所得)が減ったとはみなされません。
すなわち、課税所得に変化はおこらず、まるで資産を購入しなかったときと同じように課税されます。
たとえば、500万円の資産を購入すると、手元から現金500万円がなくなっているのに、減っていないかのように課税されます。
資産購入に要したお金は経費(必要経費、損金)に計上されないということです。
この「経費(損金)」に計上できない!というのが資産購入の注意点です。
経費(損金)に計上できない → 節税になりません。
考え方としては、会社の利益(所得)から資産を購入した場合は、会社の資産である現金(貯金)から資産を購入したのと一緒でしょうということですね。
バランスシートのところでも解説しましたが、資産である現金(貯金)で新たな資産を購入しても、会社の総資産は増えません。現金(貯金)という資産が、新しい資産に変身しただけとみなされます。
(続きは下)
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